新年のご挨拶
新年明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い申し上げます。
大晦日に思い立ち、元旦4時に起きて50キロ離れた神奈川県秦野市の弘法山(神奈川県秦野市:弘法大師修行の場と伝わる)の展望台から初日の出を拝みました。
江戸時代には大山街道を通って多くの人が参拝したという大山阿夫利神社(伊勢原市)も考えましたが、ケーブルカー終点から山頂まで片道徒歩2時間で駐車場渋滞が数時間との情報もあり、秦野インターから5キロで展望台近くに駐車場もあり、秦野市市政70周年の記念行事も行われるということで、易きに流れて弘法山にしました。
弘法山の麓に到着した時点で空は真っ暗でしたが、見上げると山頂に向かって光りの列が見えました。ヘッドライトや懐中電灯を身につけた登山者の列でした。麓のコンビニ前では地元の中高生らが集まって盛り上がっており、地元の人にとっても一大イベントになっているようでした。展望台の200メールくらい手前には数十台停められそうな駐車場があるのですが、市政記念行事の影響か市役所関係者のものと思しき車数台が停まっているだけでしたので、おそらく一般車は通行規制されていたと思われます。そこよりも離れた第二駐車場は、1時間前に着いたけれども満車で、たまたま見つけた路肩のスペースに滑り込みで駐車できました。車から展望台までは標高差にして50メートルくらいの登山でしたが、一気に登ると息も切れましたが身体はポカポカです。
展望台広場では、マイナス1.5度ではありましたが、3箇所で焚き火もあり、無風状態ということもあって、寒さはさほど感じませんでした。
東の空が明るくなっていくにつれて、オレンジからブルーのグラデーションが一面に拡がり、息を呑む美しさでした。
日の出直前には展望台広場には1000人弱の人が集まっていたでしょうか。群衆が同じ方向を見つめて今か今かと待つうち、地平線の一点が突如輝き始めると歓声と拍手が湧き起こり、さながら野外コンサートのオープニング状態でした(行ったことないけれども)。太古の昔から八百万の神を崇めてきた日本民族が共有してきたであろう感性を体感できた瞬間でした。普段はばらばらに過ごしてはいても、日本人の遺伝子というか、集まった数百人が同じ想いを共有している(のだろう)ということに、いたく感動しました。
ふと振り返ると富士山が朝日に照らされてピンクに輝いていました。
フィリピンと宮古島では曇天だったし、マウナケアは元旦でなく2日目だったので、晴天に恵まれた元旦の日の出ツアーは今回が初めてでした。
幸い渋滞もなく行き帰りの高速での移動時間は30分程度で済み、帰りの海老名サービスエリアは8時前からほとんどの店がオープンしていて妻は大はしゃぎでした。
ウクライナ戦争やパレスチナ紛争に加え、米中対立やヨーロッパの不安材料もあり、今年は何があるかわかりませんが、皆が健やかに希望を持って過ごせる1年になればと思います。